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  病棟主治医8年目

●はじめに
 私は大学を卒業後、市中病院での2年間の初期臨床研修を経て、high volume centerの呼吸器外科レジテントとなりました。6年目に外科専門医、がん治療認定医を取得し、4年間の呼吸器外科研修を経て、7年目で帰局し、現在病棟主治医として働いています。来年度は大学院に進学することを考えており、呼吸器外科専門医も受験するつもりです。

●呼吸器外科入局のきっかけ
 私が呼吸器外科医を志すことを考え始めたのは、医学部5回生の頃でした。クリニカルクラークシップで呼吸器外科をローテートした際、胸腺腫や肺癌の手術を間近で見学し、自分もこんな手術がしてみたいと思ったのがきっかけです。呼吸器外科の手術は大事な血管周囲の操作が多く、非常に緊張感がありますが、その分やりがいがあると感じました。また、医局の雰囲気も非常に良く、働きやすい環境だと思いました。入局を決めたのは、初期研修医2年目の夏ごろで、呼吸器外科を実際にローテートしてからです。実際に呼吸器外科で働いてみて楽しいと感じ、入局を決めました。

●呼吸器外科の魅力
 呼吸器外科疾患としては肺癌が最もメジャーですが、肺癌は両肺様々な部位にでき、できる場所や悪性度、術前診断の有無、耐術能などによって部分切除、区域切除、葉切除と様々な術式になります。加えて、肺動脈や肺静脈などの血管の走行や太さは個々人によって異なり、同じ術式でも手順が異なることがあります。術式や手順など、術中に様々な判断を迫られることもあります。単純に肺癌の手術といっても、症例ごとに考えることは多く、そこに魅力を感じています。

●呼吸器外科研修について
 私の呼吸器外科研修を振り返ってみると、生検や部分切除から始まり、葉切除や区域切除、拡大手術まで、順々にstep upして術者経験をさせて頂きました。high volume centerでの4年間の研修で非常にたくさんの症例を経験でき、充実した研修をさせて頂きました。大学では、今まで経験したことのないユニークな症例が多く、より幅広い知識や技術を得られるチャンスだと思っています。阪大呼吸器外科の特徴の一つとして、関連病院の多さがあると思います。high volume centerも複数あり、十分な数の症例、様々な種類の症例の研修を受けることが可能だと思います。

●医局の雰囲気
 阪大呼吸器外科のもう一つの特徴として、医局の雰囲気の良さがあると思います。もちろん、社会人としてきちんと礼節をわきまえる必要はありますが、必要以上に硬い雰囲気はなく、上司の先生方に相談しやすい環境です。外科医というと怖い先生がたくさんいて、厳しい指導で体力的にも精神的にも大変、というイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。

●最後に
 呼吸器外科は非常にやりがいのある科だと思いますが、少しマイナーなイメージがあるかもしれません。実際に間近で見ることで分かることもあると思いますので、ローテートしたり、見学したりと一度呼吸器外科に来てみてください。

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