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  大阪大学呼吸器外科専門研修プログラム

 コースの全体像

初期臨床研修終了後、大阪大学を基幹施設とした大阪大学外科専門研修プログラムへ登録し、外科専門研修を開始します。専門研修プログラムでは卒業後5年で外科専門医を取得することを目標としており、主に一般消化器外科研修を行いますが、外科専門医取得に必要な症例集積の達成度をみながら、希望により呼吸器外科研修を早期に開始することが可能です。外科専門医取得後はSubspecialtyとして呼吸器外科専門医の取得を目指し、呼吸器外科専門医認定修練施設である大阪大学または連携基幹施設において2〜3年間の呼吸器外科修練を行います。また、大学院進学を希望するものについては、大阪大学大学院医学系研究科呼吸器外科学講座に所属し3-4年間の基礎研究を行い医学博士を取得します。その後、指導医として大学や基幹連携病院で勤務しつつ、後進の指導と国内外の呼吸器外科学をリードする人材を養成します。また、当科では留学を積極的に進めており、やる気のある若手医師には最大限のサポートをします。

研修医・専門医・修練医のためのキャリア・プラン
大阪大学呼吸器外科専門医コースの概要

 コースの実績

一般消化器外科を含めた3年間の外科研修により外科専門医取得に必要な120例の術者を含む350例以上の手術経験が可能です。また、呼吸器外科関連施設では年間3000例以上の全身麻酔手術があり、修練では年間100例以上の肺悪性腫瘍や気胸を中心とした手術を経験します。呼吸器外科手術の基本である開胸手術から、最近のトレンドである完全鏡視下手術まで幅広く経験できるように修練プログラムを作成しています。さらに、大阪大学では、進行肺癌に対する拡大切除、縦隔疾患手術、さらに肺移植、心肺移植やロボット支援手術などの先進医療を経験できます。また、医局主催の手術手技研究会や講習会に積極的に参加することで、系統的に手術手技を習得するように工夫しています。大阪大学附属病院呼吸器センターでは、呼吸器内科や放射線科、放射線治療科とシームレスで機動性に富んだ呼吸器診療を経験できます。

研修医・専門医・修練医のためのキャリア・プラン
2018年における大阪大学および関連施設で実施した治療目的の全身麻酔手術3250例の内訳。

大学院進学希望者は呼吸器外科医局の研究グループや大学内や他施設の基礎教室との連携により外科学、腫瘍学、免疫学、病理学、遺伝学など幅広い研究分野を専攻することができます。

 コースの指導状況

一般外科研修では外科学会指導医より基本外科手技から良性疾患手術、胃・大腸などの悪性疾患手術や低侵襲手術として腹腔鏡下手術の技術指導を受けます。外科専門医取得後は大阪大学呼吸器外科または大阪大学呼吸器外科連携施設において、まず気胸などの嚢胞性肺疾患、良性肺・縦隔腫瘍、肺癌に対する定型的肺葉切除を経験します。さらに、完全鏡視下肺癌手術、完全鏡視下縦隔腫瘍手術などの低侵襲手術、難易度の高い炎症性肺疾患に対する根治手術、大血管など周囲臓器合併切除や気管支形成術など拡大手術、移植手術やロボット支援手術の技術指導を受けます。
 呼吸器外科専門医取得後、肺移植医をめざす若手医師は、積極的に海外の肺移植実施施設への留学を行い、多くの移植経験を積むことも可能です。呼吸器外科手術では、移植だけではなく拡大手術にも心臓血管外科の手法が大変役立ちます。本格的な心臓外科手術の修練を希望する若手医師には、大阪大学心臓血管外科での修練を行うことも可能です。

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