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病棟主治医・8年目

私はH16年に大学を卒業後、市中病院での2年間の初期臨床研修を経て、3年目に癌専門病院の外科レジデントとなりました。消化器・呼吸器・乳腺外科の3科をローテートする研修をするうちに、呼吸器外科に魅せられて5年目で大阪大学呼吸器外科学教室に入局しました。私が感じた呼吸器外科の魅力は、端的に言うと「スリリングな手術とoncologyの面白さが共存している」ことであり、それは心臓外科でも消化器外科でもない、むしろその両者のエッセンスを抽出したようなものであるという印象でした。

 5年目に外科専門医を取得し、6年目は引き続き癌専門病院で呼吸器外科シニアレジデント、7年目は呼吸器専門病院の医員を経て、8年目に帰学し病棟主治医として働いています。今年(8年目)の秋には呼吸器外科専門医を受験する予定です。


呼吸器外科臨床研修について

5年目に入局して以来、振り返ってみると阪大のプログラムで呼吸器外科専門医への道のりとして非常に効率よく濃密な研修を受けることができたと思います。年間70-100例の手術症例を(8割以上術者として)担当させてもらうことが出来、(8年目なりに)一定の自信を持って手術に望むことができるようになりました。また、プログラムとして症例が偏らないように考えられており、幅広く呼吸器外科を学ぶ機会を得ることができました。すなわち、癌専門病院では肺癌、転移性肺腫瘍、胸膜悪性中皮腫を学び、呼吸器専門病院では悪性疾患のほか気胸、膿胸、炎症性肺疾患などを学び、そして現在大学では肺移植、胸腺腫瘍や他の病院で見ることの難しい大血管浸潤症例などを経験しています。阪大の特徴としては数が少なく長期フォローが必要なため症例の集積が難しい胸腺腫瘍の症例が多くさまざまなノウハウが蓄積されていること、国内で数少ない肺移植実施施設であること、心臓血管外科と密接な連携により血管再建を必要とするような症例が比較的多いことが挙げられます。General Thoracic Surgeryの基礎を築く段階では幅広い症例経験が必要であり、阪大呼吸器外科のプログラムは非常によくできていると思います。


学術活動について

阪大では呼吸器外科に限らず、大学の先生方も関連病院の先生方も学術活動をencourageする雰囲気があり、英文論文を執筆する意識が高いと思います。私も呼吸器外科臨床研修を受けながら、最初は手取り足取りですが教えてもらいながら、そしてだんだんと自分で考えて臨床の英文論文を書くことができるようになってきました。また、国際学会でも発表の機会を得て、大変刺激になりました。これからも常にリサーチマインドを持って外科医をやっていきたいと思っています。

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医局の雰囲気について

阪大呼吸器外科の雰囲気は一言で言うとリベラルと言えます。もちろん外科に必要な厳しさや、医局員として、社会人としての常識をもつことが前提ですが、自分が興味を持ってやりたいことがあればそれをサポートしてもらえる雰囲気があります。特に阪大にいて良いと感じるのは、疑問があればすぐにそれぞれの分野の専門家(胸腺、肺移植、肺癌)とディスカッションできることです。


最後に

日本の呼吸器外科全体に言えることですが、肺癌の手術症例数が年々増加しているのに対し呼吸器外科医は少なく、きちんとしたトレーニングを受けた呼吸器外科医は重宝されます。阪大では症例数の多い関連病院が多く(年間200例以上の施設が4施設以上)、関連病院の肺癌症例数は日本の肺癌切除例の5%以上を占めており、十分なトレーニングを受けることが可能です。学生、初期研修医、外科研修中だが専門分野を決めかねている後期研修医の方々には是非一度見学に来てほしいと思います。

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