TOP > 一般外来の方 > 臨床研究 > ロボット手術

ロボット手術

「da Vinci S(Si) Surgical Systemを用いたロボット支援手術に
関する臨床研究」についてのご説明

大阪大学呼吸器外科学におけるロボット手術

大阪大学呼吸器外科では、平成26年10月より、ロボット支援手術を開始し、平成27年8月現在で6例に実施いたしました。
 今日さまざまな外科的手術手技において、従来の開胸または開腹手術から内視鏡下での低侵襲手術へと変換されています。内視鏡下による低侵襲手術の利点は、より早い術後の回復、より短い入院期間、術後疼痛の軽減、美容上の美しさ、そして医療費用の削減などが挙げられます。
 手術支援ロボットはより複雑で細やかな手術手技を可能であり、またそのストレスは少ないとされており、3次元による正確な画像情報を取得できるため、より安全かつ侵襲の少ない手術が可能です。つまり、ロボットを用いた内視鏡下手術(ロボット支援手術)は、従来の内視鏡下手術の利点をさらに向上させ、次世代の医療改革の一端を担った分野であるといえます。
 当院で使用しております手術支援ロボット “da Vinci Si サージカルシステム”は、術者が操るサージョンコンソール、実際に手術を行うペイシャントカート、画像処理機を有するビジョンカートの3つから構成されています。サージョンコンソールでは、執刀医が3次元画像を見ながら、左右2本のマスターとフットスイッチを操作することにより遠隔手術を行ないます。
ペイシャントカートはエンドリストという7自由度をもつ、直径8mmの特殊な鉗子で、執刀医からの指示を受けて実際に手術を行ないます。術者の手の動きと鉗子(手術器具)の動きを2:1、3:1、5:1に調整することで、外科医の手より繊細に鉗子を動かすことができ、術者の手の震えを除去するフィルタリング機能もあることが特徴です。

一方、術野には、外科医が二人以上待機しており、術野のサポートや緊急時の対応を行いますので、ロボット支援手術といっても、通常の手術の安全性は担保しています。
 当科でのロボット支援手術の様子をビデオで供覧いたします。ご興味がある方は、ご覧ください。

なお、大阪大学呼吸器外科学では、一定の症例数で安全性を評価するまで、臨床研究として本術式を対象の患者さまにお勧めしており、臨床研究の説明書をご覧になられる方は、下記をご覧ください。

お問い合わせ先

このページ上部へもどる