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呼吸器外科の診療受付時間・診療内容

研究の意義:

肺移植は難治性呼吸不全に対する唯一の治療法でありますが、その術後5年生存率は約60%と満足できる値ではありません。肺移植後の拒絶はその予後を左右する最大の因子であり、この機序を解明し、新しい治療法および予防法を見つけることはその生存率を上昇させる意義深いものと思われます。本研究はその機序を解明し、新しい治療戦略(分子標的治療)につながる基礎研究であり、他臓器の移植における拒絶反応の診断治療にも貢献する可能性があります。

研究の目的:

肺移植後患者の末梢血、および拒絶判定のために行われる気管支鏡下生検の検体に含まれるリンパ球の分画を測定することで拒絶の発症機序解明の一助とし、新たな診断、治療法および予防法の確立を目指すことを目的とします。

研究の方法:

血液検体は、診断、治療上の必要のために検査があるときに同時に5ml余分に採取します。術後2週間はほぼ毎日行い、その後1か月目までは毎週採取。その後は気管支鏡を施行するときに同時に行います。気管支鏡検体については、診断、治療上の必要のために行う気管支鏡検査で採取する気管支肺胞洗浄液の一部と、生検検体の一部を研究用の検体とします。

研究の対象に該当する患者さんへ:

プライバシーの確保のため、患者さんが特定できないようにデータを処理した上で解析を行います。また、研究結果を公表する際には、症例のグループごとでの解析結果の発表となり、患者さん個人が特定されることはありません。それでも、ご自身のデータを研究に使ってほしくないとお考えの場合には、下記にご連絡ください。ただし、必ずしもご要望に添えない場合もあることをご了承ください。

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